武漢の観光スポット

武漢は、中国内陸部湖北省の東部に位置する、湖北省の省都にもなっている都市です。
かつては、武昌・漢口・漢陽の3市からなり、それらを総称して武漢三鎮と呼ばれていました。
武昌は政治、漢口は商業、漢陽は工業の要衝地で、現在はそれらが合併して武漢市となっています。
武漢は長江中流域の中心都市として発展し、現在も経済的に重要な都市として、政府から副省級市に指定されています。

 

めざましい近代化をしている武漢ですが、長江に面し、東湖を中心にスケールが大きく風光明媚な自然も残る観光スポットがたくさんある観光都市でもあります。

 

 

武漢でまず訪れてほしいおすすめ観光スポットは、武漢のシンボルともいえる黄鶴楼です。
黄鶴楼は武漢市蛇口の黄鶴磯頭にあり、武漢随一の名勝地であり、湖南省の「岳陽楼」、江西省の「滕王閣」、山東省の「蓬莱閣」と並び中国四大名楼と呼ばれています。
また黄鶴楼は青い空と白雲を背景に、色彩が鮮やかなので「天下の絶景」と「天下の第一楼」とも称賛されています。
三国時代に呉の孫権によって建築され、その後何度も焼失・再建が繰り返されました。
この黄鶴楼は、李白の代表的な漢詩「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」にも登場する、古くから愛された観光名所です。

 

 

黄楼閣とは向かい合うような位置にある晴川閣は、もともとは明の時代の楼閣ですが、現在のものは1983年に観光用に再建されたものです。

 

楼閣の一番上からの眺めは絶景で、長江を行き来する船や、武漢長江大橋、テレビ塔などが見え、その雄大さとゆったりした雰囲気に心が癒されることでしょう。
雄大な長江を間近に見られることもあり、観光客の中には黄鶴楼からの眺めよりもこちらからの眺めを好む方も多くいらっしゃいます。

 

 

時間と体力のある方におすすめしたい観光スポットが、武漢長江大橋です。
武漢長江大橋は湖北省武漢市にある武昌蛇山と漢陽亀山にまたがってかかっている長江で初めての鉄道・道路両用の橋で、上は道路、下は2本の列車がすれ違う複線の鉄道が通っています。
そして道路の両側には歩行者用の歩道が設けられていて、徒歩で橋を渡ることができます。

 

橋に立ち東へ悠々と流れている長江を眺めると、武漢三鎮を一望できます。
また、全長1,156m、最大支間長が128mもあるこのスケールの大きな橋を歩く感覚は、まず他では経験できないでしょう。