新型コロナウイルス各国の対応

中国の中部、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスは、中国を中心に流行拡大が止まらないなか2月に入り、国境閉鎖や航空便の運航停止など思い切った対策に出る国が増えてきています。

 

 

アメリカは1月31日、過去2週間以内に中国への渡航歴のある外国人の入国を一時的に禁止しました。
オーストラリアとイスラエルも同様に、過去2週間以内に中国に渡航したことのある外国人の入国を禁止。
ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、フィリピン、モンゴルも、中国渡航歴のある人の入国を制限すると発表しています。
他にも、北マリアナ諸島、マーシャル諸島、パラオ、などの島々でも中国人の入国を禁止し、さらにミクロネシアなどは中国人だけでなく、中国以外の感染国からの入国に制限を設ける国もあります。

 

 

中国政府の行った武漢封鎖にとどまらず、新型ウイルスの流入を防ぐため、中国との国境を閉鎖した国もあります。
北朝鮮は2020年1月20日の時点で中国人の入国禁止を表明しており、他国に先駆けで世界最速で入国禁止措置を取っており、国境も封鎖しています。
ロシアは1月30日、極東の対中国境閉鎖を発表。
カザフスタンは、中国との越境路線のバスや旅客列車の運行を中止しました。
モンゴルは対中国境を閉鎖。
ネパールも1月29日から対中国境のラスワガディ(Rasuwagadhi)検問所を閉鎖しています。
パプアニューギニアは29日、さらに一歩踏み込んだ対応をとり、空と海の両方でアジア全域からの外国人旅行客の入国を禁止しました。
唯一の陸路での入国ルートである対インドネシア国境も閉鎖されています。
北朝鮮は2020年1月20日の時点で中国人の入国禁止を表明しており、他国に先駆けで世界最速で入国禁止措置を取っており、国境も封鎖しています。

 

 

新型ウイルスの流行を受け、複数の国が中国人への査証(ビザ)発給を一時的に停止しています。
シンガポールは全種類のビザ発給を取り止め、中国人旅行客に人気のベトナムは観光ビザの発給を停止しました。
中国と友好関係にあるロシアも2月1日、中国人に対する観光ビザ免除措置と労働ビザの発給を停止し、フィリピン、スリランカ、マレーシア、アフリカのモザンビークもビザ発給に制限をかけました。

 

 

日本でも新型コロナウイルスが指定感染症に認定され、また入国制限については、14日以内に湖北省に滞在歴がある外国人と湖北省発行の中国旅券を保持する人は入管法に基づき入国を拒否する措置がとられています。